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24 10月

景気のゴールデン・サイクル到来

Posted in 未分類 on 24.10.14

korekaratoushi

景気循環の観点で捉えると、日本は2020年に向けて明治期以来3番目となる歴史的経済勃興期に入ると考えている。この波は20年以降まで続く大きな波だ。

景気循環は経済活動に観測される周期的な変動で、景気の波と言い換えてもよい。1885年を起点に、GDP(国内総生産)の設備投資比率から短期、中期、長期、超長期という4つの景気の波を導くことができる。

短期の波は企業の在庫循環に起因するもので周期は4・4年。同様に中期は設備投資で9年半、長期は建設投資で25・5年、超長期はインフラ投資で、56・5年という周期が観測できる。

2013~14年は4波が全て上昇するという局面にある。この時期を「ゴールデン・サイクル」と呼んでいる。

15年以降、一旦、短期の波が、続いて18年以降、中期の波も下を向くが、長期・超長期の波は依然、上昇途上にある。長期・超長期の上昇が一致する時期を「ブロンズ・サイクル」と呼ぶが、ゴールデン・サイクルの根底にある力強さの源泉だ。

明治以降では1904~16年、司馬遼太郎の『坂の上の雲』の舞台となった時期と復興から高度成長の時期が該当する。日本経済は2023年前後まで、震災復興、五輪開催などをバネに3度目の歴史的経済勃興を果たす可能性が強い。

景気の中期循環に着目してみよう。戦後の日本経済は4・75年ごとに、景気拡張期が相対的に長い(優勢)時期と短い(劣勢)時期を交互に繰り返してきた。この周期を直近に当てはめると08年~12年の4年間は劣勢期間に相当する。

リーマン・ショックや欧州債務危機があり、加えてプラザ合意以後、最大の円高に見舞われているなど、この期間、経済対策で景気を上向かせるのは難しかった。

アベノミクスの一連の新しい経済政策は13年に始まるが、時同じくして日本経済は拡張優勢期に突入する。景気循環の局面は経済政策の成否を左右する大きな要素で、拡張優勢期は経済政策が効果を発揮しやすい。アベノミクスはまさに時宜を得ていたわけだ。

異次元緩和の効果はこれからが本番だ。市場が要求しているような追加緩和をせずとも、物価は2%上昇を達成し、雇用の不足感は高まり、賃金は上昇するだろう。10%への消費税率の引き上げも予定通り実施される。

そして17年末から18年にかけて、16年からの緩和の出口を探る動きと設備投資サイクルのピークアウトを背景に、景気は一旦調整するとみている。ただ、長期・超長期の上昇は続いている上に、すぐ後に控える五輪への準備が景気を下支えすることになろう。

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